俺の人生の中で唯一続いているのが筋トレ。
それもあってここ10年間は一応の健康状態を維持しているつもりだけど、その前の俺は酷かった。暴飲暴食。そして暴飲。
その結果患ったのが痔瘻(じろう)。
という事で今回は俺の暗黒期を象徴する「お尻爆発」の物語をお送りしたい。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
痔瘻(じろう)は放置するとガン化する
まず最初に痔瘻のイロハについて簡単に触れておきたいんだけど、簡単にいうと肛門周辺が炎症を起こした結果、膿が溜まりこんな感じのトンネルが形成された状態のこと。当然痛い。
トンネル?え?って感じ。
原因は細菌感染、ストレス、免疫力低下等々。
ちなみに膿自体は放置すると破れるから痛みはなくなるけど、厄介なのは一度形成されたトンネルは自然治癒しない。つまり要治療。しかも基本的には手術が必要。
痛みが引くなら手術とかいらなくね?ってのは当時の俺も思ったけど、放置しても膿は再発するし、最悪ガン化する可能性すらあるらしい。つまり痔瘻=手術。
そして今回は俺が10年前に痔瘻を患った時のお話。
痔瘻が誕生してから手術するまで
まず、俺の痔瘻に関連した出来事を時系列順にまとめるとこんな感じ。
時期 | 俺のケツ事情 |
2012.4 ~ 2013.2 | 和式トイレ × 血便 |
2013.4 ~ 2014.2 | 暴飲暴食そして暴飲 |
2014.2上旬 | お尻に違和感 |
1週間後 | 爆発 |
数日後 | 肛門科受診 |
2014.2.18~2.27 | 手術、入院 |
以降約1ヶ月 | ナプキン生活 |
てか10年以上も前のことをここまで鮮明に覚えてるとか、俺の人生大丈夫?とも思うんだけど、とりあえず当時の状況を振り返っていきたい。
【2012.4 ~ 2013.2】和式トイレ × 血便
2012年4月といえば俺が実家の宮崎を離れて愛知の人里離れた大学に入学したというのは俺の中で有名な話。
ここで俺は1年間学生寮生活を送ることになるんだけど、キンキンに冷えた様式トイレで他の男子との間接ケツが嫌だった俺は和式トイレと1年間を共にする。
そんな中しばらくすると様子がおかしいことに気づく。誰もいないはずの個室和式トイレで用を足すと月1くらいの頻度で便器が殺人現場と言わんばかりの血で染まるのだ。そう血便。
原因は和式トイレ特有の姿勢がもたらす肛門周辺への負担なのか、はたまた別の原因があるのか、今でもわかっていない。
【2013.3 ~ 2014.2】暴飲暴食そして暴飲
そんな1年を経て翌春に寮を離れ、1人暮らしを始めた俺は、大学の勉強に付いていけなくなったのがきっかけで酒に溺れ始める。
金麦、バーボン、たまにYEBISU。の繰り返し。当然食べる量も増える。すっぱムーチョ(梅)とペヤングは俺のガソリン。週3ペースで寝落ちするまで飲み続けた。
【2014.2上旬】お尻に違和感
当然そんな生活を続けると太る。体調を崩し風邪は引く。一度、部屋の中で泥酔して小便を漏らしたこともあった。
そんなある日お尻に違和感があることに気づいた。なんか痛い。日に日にデキモノがみるみる大きくなってゆく。オロナインもボラギノールも効かない。
【1週間後】爆発
とある理由でバイト先に書類を提出するため愛車のZoomerに乗るが、痛すぎる。
諦めて徒歩で向かう。それでも痛い。通常なら歩いても30分ほどで着くはずが1時間半もかかったのを覚えてる。
そして夜。何故か咳が止まらない。咳をするたびに痛みが蓄積する。あまりもの痛みに一睡もできないのは10年前のことのように覚えてる。あれほど長い夜は後にも先にも経験したことがない。
そして、とある瞬間。あれ?痛みが消えた。膿が爆発したのだ。
【数日後】肛門科受診
痛みは消えたものの、念の為受診を検討する。パソコンを開くが、これまで内科と歯科くらいしか罹った事がない俺は何科にかかれば良いのかわからない?
どうやら、肛門科というものが存在するらしい。
数日後、名古屋にある肛門科で診てもらう。当然ケツを。おじさん医師に掘られる。痛すぎ。
「もっと優しくして」と心の中で叫んだ。男の俺がそんなことを思う日を予測できただろうか、、
結果、痔瘻だった。
放置するとガン化する可能性があるとの事で、その場で入院・手術案内と手術前の検査説明を受ける。
【さらに数日後】手術前検査
検査内容は大腸検査。ケツからカメラを捻り込んで腹の中を見るのだ。
腸の動きを止める注射をうち、粘膜の状態を確認しやすくするためのバリウムを飲む。
バリウム?せめてもっと可愛い名前にできないのか?
検査はケツからカメラと同時に空気を入れる。そうする事で体内を確認しやすくするのだ。痛くはないのだが、苦しいのだ。
事前に「苦しい時はお尻から空気を出して大丈夫ですよぉ〜」と言われるが、あまりにも摩訶不思議な感覚かつ、羞恥心が上回り何もできなかった記憶がある。
【2014.2.18~2.27】手術・入院
それから数日後、10日分の荷物を持ち入院先の病院へ向かう。
病院に着き次第、病室の説明を受けすぐに手術の準備に入る。へそのちょうど反対側の背骨あたりから下半身麻酔用の注射を打つ。途端に下半身の感覚がなくなってゆく。
意識はあるので先生達と会話していると15分くらいで手術完了。え?もう終わり?って感じ。
病室のベッドに戻り下半身だけが完全に麻痺している俺は、興味本位で男なら誰しもが思いつきそうな実験を行うがびっくりするほどビクともしなかったのを覚えてる。
その後は緊張からの解放と疲労からか眠ってしまう。
術後
目が覚めると、時刻は12時すぎ。微かに下半身麻酔が切れてきたのか便意を感じる。
左腕に刺さってる点滴の針の感覚が妙に気持ち悪い。そんな中どうしてもトイレに行きたい俺はナースコールを行う。
状況を訴えると「麻酔が切れるまでじっとしていてください」の一言。心の中で叫んだ「○す」と。
眠れれば良いが、便意と左手の点滴で眠れない。せめてもの便意を解消するため2度目のナースコール。
女性看護師が渋い顔をして寄ってきた。
そうすると何故かズボンを脱ぐように言われる。
あまりもの予想外な状況に俺は「あ、それより前に、、」と心の中で思った瞬間、
看護師が俺のモグラに手を伸ばし、カテーテルを引っこ抜く。
そもそも麻酔でカテーテルが刺さってることに気付いてすらなかった俺は、構えることもなく激痛を直で感じる。
それからは徐々に回復し、これまでの不摂生を反省したのか1日3食の度に7階の食堂への移動に階段を使う日々。
しかし病室に戻れば冷凍庫に隠し持ったオールドハーパーを飲む。いや、それではいけないと紙おむつを履いたまま病院周辺をランニングし入院時期を過ごした。
そして退院日。俺の知っている退院は医療ドラマで描かれる様な花々しいものだが、現実は「お会計はあちらでお願いします。」の一言のみ。
最後に入院代96,370円を会計機に支払ったのを覚えている。その後は患部を清潔に保つため約1か月間ナプキンを経て無事に完治した。
以上が俺のお尻爆発の物語。
痔瘻の手術は日帰りでも受けれるらしい
本来はもう少しためになる情報を書ければいいんだけど、今回ばかりは「不摂生は良くない」っていうありきたりな助言と痔瘻が判明した時の治療の流れ、痔瘻は膿が爆発するまではビビる程痛い。くらいしか伝えることがないのが正直なところ。
でも今回この記事を書くにあたり、痔瘻について調べてみたら今では日帰り手術が多く普及してるらしい。入院不要だから価格も安くいんだとか。
当時の俺は情報収取力が乏しく日帰り手術があるなんてこと知らなかったんだけど、とりあえず今回の記事が痔瘻確定もしくは予備軍の参考になれば嬉しい。とちょっと強引ではあるけどこの記事を締めくくりたい。
ちなみに、このブログでは「健康ネタ」と「薄毛治療」について取り扱っていて、それぞれはカテゴリページでまとめています。(➡︎健康ネタ)(➡︎薄毛改善)