弱小フリーランスの賃貸契約は一筋縄じゃいかないのは想像できると思うんだけど、今現在俺はまさにその渦中にいる。
というのも、今俺は名古屋への引っ越しに向けた物件探しをしていて、既に入居審査に3回落ちた。そして今朝やっと、とある物件の承認がおりたと連絡を受けた。
ということで今回は弱小フリーランサーが賃貸入居審査に落ちる理由に合わせて、今回で5度目の引っ越しを行う俺が引っ越しのイロハを共有したい。
この記事を読むことで得られる情報
- 弱小フリーランサーが賃貸契約をする上で知っておいた方が良いことが分かる
この記事の目次(クリックでジャンプ)
引っ越し準備の大まかな流れ
まず引っ越しの大まかな流れはこんな感じ。
- 引っ越し先の情報収集
- 物件探し
- 不動産仲介業者決め
- 内見
- 入居者審査、契約締結
- 荷物移動
- 役所手続き
やること多過ぎ。
でも今回で5度目の引っ越しを行う俺としては、諸々の引っ越し準備にもかなり慣れてきているのは間違いなくて、今回は物件の審査に手こずったものの、今のところその他の準備はかなりスムーズに進めることができている。
そんな俺流の引っ越しの進め方は下記。
順番 | 内容 | 俺のやり方 |
1 | 引っ越し先の情報収集 | Figmaで情報整理 |
2 | 物件探し | スプシを使って物件一覧を作成 |
3 | 不動産仲介業者決め | 宅建免許番号とGoogle Mapのレビュー参考 |
4 | 内見 | 現地で気になる部分の確認 |
5 | 入居者審査、契約締結 | フツーにやる |
6 | 荷物移動 | 相見積もりを基に比較 |
7 | 役所手続き | フツーにやる |
それぞれを直近の引っ越しを例に解説する。
1.引っ越し先の情報収集
まず今回の名古屋への引っ越しは駅とジムから近い事を第一優先にした。そこで候補地のスクリーンショットをFigmaに貼って必要な情報を整理した。
画像は当初引っ越しを予定していた博多駅周辺のものなんだけど、電車の路線に赤線を引き、駅に赤四角で印を付けて、駅から徒歩10分の範囲に円を描き、ジムとスーパーに分かりやすい印を付けた。
2.物件探し
次にSUUMOで候補地内の物件を検索して、スプシ上で必要な項目毎にリスト化する。
この作業は結構時間がかかるんだけど、自分が住む場所だから頑張る。
ちなみにこれは不動産仲介業者が言ってたんだけど、今の時代ネットでヒットしない物件は無いから、ここでどれだけ情報を整理するかが肝。
一部SUUMOにはヒットしない物件もあるからその他、HOME’Sとminiminiを合わせるとほぼ全ての物件を網羅できる。
3.不動産仲介業者決め
不動産仲介業者は、入居中も含め今後しばらく付き合っていく事になるから慎重に選ぶ。
具体的には下記を参考にする。
- 宅建業免許番号のカッコ内の数字
- Google Map上のレビュー
宅建業免許番号は各自治体から全ての不動産仲介業者に割り当てられる番号なんだけど、カッコ内の数字は5年1回の免許更新回数を示してるんだ。(1996年以前は3年に1度更新)
画像はアパマンショップ麻生店の情報
つまり免許番号のカッコ内の数字が大きい仲介業者ほど営業歴も長い分そのエリアに詳しいから、それだけ情報を持ち合わせているというカラクリ。って不動産Gメン瀧嶋さんが言ってた。
合わせてGoogle Map上のレビューを参考にする。
具体的にレビューは「総評価の星の数が極端に少ない」店舗と、「コメント無しの★5レビュー多い」店舗は避けた方がいい。
「総評価の星の数が極端に少ない」店舗は避けた方がいいのは言うまでもないから、「コメント無しの★5レビュー」について説明したいんだけど、レビューは基本的に自発的に投稿するものなんだ。
つまりコメント無しの★5レビューは業者が業務の一環として客に半ば無理やり投稿を要求している可能性があるからあまり信用できないというのが俺の考え。
ちなみに今回の名古屋での物件探しで俺は2社の仲介業者にお世話になったんだけど、1社目はGoogle Map上の星の数を真に受けすぎたのもあってか、担当者がクソ過ぎてその後別の業者に変えていたりする。
別に仲介業者はどこを選んでも、そのほとんどから家賃の1ヶ月分を仲介料として請求されるんだけど、金を払う以上クソ仕事をする奴には1円も払いたく無いから、業者選びは慎重になった方が良い。
4.内見
内見時に特に注意して目視したい部分は人によって異なるけど、俺の場合は事前情報を元にエアコン、ウォシュレットがちゃんとついてるか、水回りが酷く劣化してないかを確認した。
一般的に内見は在宅時の騒音状態を確認するために、通常自分が家にいる時間帯(多くの人の場合は夜)にするのが推奨されているけど、内見の予定は仲介業者の都合にも合わせる必要がある上に、多くの業者は18時前後にほ閉店するから夜の内見はムズいと思う。
5.入居者審査、契約締結
ここでやっと入居審査。弱小フリーターにとっての最大の難関はここ。
詳細は後述するけど、今回俺は3件の物件に申し込みをして合計で3回の審査に落ちた。
審査に通った後の契約締結はフツーに内容を読んでサインする。強いていうなら締結後の契約書はクラウド上にも保存しておくくらい。
6.荷物移動
都道府県を跨ぐ遠距離引っ越しの場合、多くの場合は引っ越し業者を使うと思うけど、相見積もりは必須。俺は過去1人暮らしの引っ越しで相見積を3社で取った時、内2社の見積額が他の1社の3倍の額でビビった経験がある。
1社目の見積額での即決は手持ちピカチュウ1匹でタケシに挑むくらいアホ。
7.役所手続き
転出・転入届云々。記事執筆時点で俺はまだこのステップに到達してないけど、今はマイナンバーの普及もあって転出届はオンライン上でできるっぽい。
というのが俺流の引っ越しの進め方。もっと良いやり方もあるかもしれないけど、今のところはこんな感じ。
弱小フリーランサーが審査に落ちる理由
ということでここから本題。
今回俺が入居者審査に合計で3回落ちたのは先述した通りだけど、ここからはそもそも入居社審査はどういった流れで進み、何が理由で落とされるのかを共有したい。
そもそも入居者審査の流れはこんな感じ。
- 仲介業者を介して希望の物件に申し込み書を提出
- 物件のオーナー、管理会社、保証会社が入居者情報を審査
- 仲介業者から審査結果の報告
つまり物件のオーナー、管理会社、保証会社のいずれかがNG判断をしたら入居できないことになる。
ちなみに審査結果は基本的に「承認」or 「不承認」で報告される場合がほとんどで、3者の内誰がNGを出したかまでは教えてもらえない。って仲介業者の担当者が言ってた。
じゃあ入居者審査では何を見られるのかなんだけど、「結論、物件によって注視する項目の比重が異なるから一概には言えない」っていうのがマジなところ、
そんな中でも一般的な審査項目は下記。
- 申し込み書に記載した個人情報に誤りがないか
- 収入額、貯蓄額
- 反社じゃないか
- 健康保険の加入状態
- 過去のクレカ、家賃の滞納有無
俺が入居者審査に落ちた理由
ということでここからは今回俺が入居者審査に落ちたことについて詳しく書いていきたい。
まず今回俺が申し込んだ物件とそれぞれの審査結果は下記。
ちなみに間取りは2LDKで家賃は7万円前後。
承認結果 | 不承認理由 | |
物件A | 不承認 | 1回目:収入額が少ない 2回目:貯蓄額が少ない |
物件B | 承認 | - |
物件C | 不承認 | オーナーがYouTuberの受け入れNG |
物件Aは為す術がなかった
まず物件Aは簡単に言うと弱小フリーランスの俺にとっては相性の悪い物件だった。
というのも物件Aの管理会社の審査項目は入居者の収入額に重きをおいている業者だったんだ。
申し込みから審査不承認になるまでの流れは下記。
- 申し込み書提出
- 管理会社から去年の収入を聞かれる
- サラリーマンの平均年収の約1/3程度の額が書かれた確定申告のコピーを提出
- 1回目の不承認
- 貯蓄額を聞かれる
- 150万円にも満たない貯蓄額を伝える
- 2回目の不承認
- ぴえん
ちなみに2LDK7万円の入居審査にとおるための貯蓄額の目安は300~400万円らしい。
後、物件Aの申込内容には健康保険の加入状況も申告する必要があって、申込時点での俺の健康保険の加入状況は親の扶養になってたから、それもあいまって不承認になった説が濃厚。
物件CはYouTuber NG
物件Cは申し込み書に去年1年間の年収を記入する欄があったものの、深掘りはされなかった。
でもその後、仕事の内容を聞かれ「執筆と音声収録」と回答したところ、不承認。
要はどの会社とも契約を結ばず、自宅で執筆と音声収録をしてる時点でYouTubeもしくはそれに近い仕事をしていることは明確だからNGになったんだと思う。
フリーランスが賃貸審査に落ちた場合の選択肢
じゃあ審査に落ちた場合はどうするのかって話なんだけど、手段は次の2択。
- 審査に通りやすい別物件を検討
- 不承認の物件に同居者名義で申し込み
弱小フリーランスが入居審査に落ちる原因の多くは収入額が少ないことがほとんどだと思うから、別物件を検討する時は仲介業者に審査における収入額比重が小さい物件を紹介してもらうのがおすすめ。
ちなみに俺は物件Aに同居人の妻名義で申し込みをしたところ承認がおりた。妻に感謝。
仲介料をケチって直接契約を検討するのはオススメしない
ちなみに俺はさっきから家賃の1ヶ月分を支払う必要がある仲介業者の利用前提で話をしているんだけど、賃貸契約において仲介業者の利用は必須じゃない。
つまり家主が拒まない限り、仲介料の支払いを避けることを目的に「直接契約」(直接貸主と契約を結ぶ方式)をすることは可能。
でも俺は直接契約をオススメしない。というのも仲介業者は先述した引っ越しの手順の中でも下記の太字部分を仲介してくれるんだ。
- 引っ越し先候補地の情報収集
- 物件探し
- 不動産仲介業者決め
- 内見
- 入居者審査、契約締結
- 荷物移動
- 役所手続き
特に契約部分は素人だと右も左も分からないことが多いから業者を介した方が安全だし、仲介業者は入居期間中にトラブルが発生した時の仲介料としても仲介業者料を支払う価値はあると思う。
一番は諸々の手続きを代わりにやってくれるから時短になる。弱小フリーランサーとはいえ時間投下の優先順位ほ本業だから諸々を踏まえると仲介料をケチることを目的で直接契約を検討するのはオススメしない。
実際に俺は過去、新潟の賃貸を退去するときに家主からふざけた理由でクリーニング費用を請求されたことがあるんだけど、仲介業者を通してその不当性を主張した結果、一部クリーニング費用を減額してもらったことがある。
ちなみに仲介業者を選ぶ時は先述した内容を参考にしてほしい。
フリーランスor自営業は収入額が全て
ということで今回は弱小フリーランサーの賃貸契約に関する内容を実体験を元にまとめたんだけど、今回分かったのはフリーランスが社会的信用を証明できるのは確定申告上の所得額のみってこと。
当然だけど、自分がどんな誇れることを仕事にしてたとしても、安定して家賃収入を得たい貸主としてはそんなことどうでもいいんだ。
てな感じで今回の物件探しは予期せぬカタチで俺に現実を見せてくれた。
要は金。厳しい現実だけど、これ以上に分かりやすいものはないとも思ってる。
ということでこの記事が俺と同じような境遇のフリーランサーもしくは自営業者の参考になれば嬉しい。
ちなみに、このブログでは「健康管理ガジェット」と「薄毛治療」について取り扱っていて、それぞれはカテゴリページでまとめています。(➡️健康管理ガジェット)(➡️薄毛改善)