自分は2014年に1年間の語学留学を経て入社した会社で、多国籍のメンバーと英語を使いながら5年間仕事をしていたんだけど、その中で日本でのバイリンガル教育は意外とデメリットが多いと思うことがあった。
ということで今回は日本でのバイリンガル教育においてデメリットが多い理由を実体験を交えながら解説していく。
この記事を読むことで得られる情報
日本でのバイリンガル教育のデメリットが分かる
そもそもなぜバイリンガル教育をしたがるのか
そもそもバイリンガルは英語の「Bilingual」が語源なんだけど、定義は「2ヶ国語をネイティブレベルで話せる人」。つまり第2言語日常会話レベルのやりとりだけができる人はバイリンガルとはいわない。
ちなみに2つ目の言語は母国語以外であればなんでもいいんだけど、今回は実体験も交えつつ英語を2ヶ国語目として話を進める。
まず、デメリットについて話す前になんで日本でのバイリンガル教育を重要視する人(特に親)が多いのか考えてみたんだけど、大きく分けて3つある。
米エンタメのデカすぎる存在
映画、ドラマは誰しも見る。その中でもハリウッド映画の多くは予算をかけて作られているからいろんな意味で影響を受ける。
アクション映画みたいに万人受けを狙う作品は予算もかけていて一流のキャスティングをしているのもあって彼らの容姿や立ち振る舞いに魅了される。
彼らの英語を字幕なしで理解できるようになりたいと思う人も多いはず。
島国が故の憧れ
日本人はほとんど日本語しか話さないから別の言葉を話す人は必然的にレア度が上がって珍しがられる。
別の国の言葉を話せるのは少なくとも能力の1つだし、自分のレア度が上がると優越感に浸れるのもあって英語を話せるようになりたい。
親の夢を追わされる子供
一番残酷。英語に劣等感、憧れを持った親が子供に夢を追わせるパターン。
実際に街中の英会話スクールには子供限定の教室がたくさんあるし。その親は子供が英会話スクールにさえ通えば英語が話せると思っているはず。
ここまでが自分が考える日本で英語バイリンガル教育をしたがる人が多い理由。
バイリンガル教育におけるデメリット3つ
本題。自分が考えるバイリンガル教育のデメリットは3つ。
思考力が十分に発達しない可能性がある
個人的に人が使う言語にはある程度の許容量があると思っている。自論、留学から帰国した人の日本語が不自然なほど下手くそになる現象は一定期間言語容量を英語に全振りしていたことが要因。
日本語が十分に使えるレベルで第2言語を学習する分にはなんとか元に戻るんだけど、日本語もままならない幼少期に無理矢理複数言語を詰め込めすぎると、結果どの言語も十分なレベルに到達しないいわゆるセミリンガルの状態になる。
言語には簡単な日常会話で使うレベルの言葉と論理整理のように思考をするときに使う言葉の2種類があって後者の方が相対的に語彙力も必要。
セミリンガルの状態だと語彙力もないからそもそも深く物事を思考することができないという状態に陥る可能性がある。
将来の選択肢を狭める可能性がある
日系企業に就職する時に日本語が使えるのは当然。同様に英語を使う仕事でも英語はただのコミュニケーションツールでそれ以下でも以上でもない。
バイリンガルレベルになるための英語学習に要するコストは先述した通り膨大。
一般企業ならコミュニーケーションの上に提案力、効率性、部下の教育力みたいなものが必要になってくるんだけど、学習時間の多くを言語習得に費やした場合、言語以外のスキルが欠落する可能性が高い。結果、本来持てるはずの能力が身に付かず選べる職種が限定される可能性がある。
費用対コストが悪すぎる
日本語は学校、友達、家族との会話でずっと使うから意識せずに話せるようになる。でもその環境中で英語習得をしようと思ったら相当な時間の投資が必要。
スポーツである程度のレベルになろうと思ったら時には遊ぶ時間を犠牲にする必要があるのと同じように、英語学習もそれなりの犠牲を伴う覚悟がないとバイリンガルレベルにはなれない。
週に数時間の英会話教室に通ったところで教室から出れば家では日本語で話すし、学校でも日本語ので会話をするからバイリンガルレベルの英語習得は難易度が高すぎるし、先述した将来の選択肢の幅のことを考慮すると高リスクで英語学習にかけたコストに合う見返りが少ない。
外国人から言われる「英語上手ですね」は褒め言葉じゃない
英語学習中に海外の人と話した時に「あなたの英語上手ですね」と言われることがある。言っている本人はもちろん褒めているつもりなんだけど、言葉の裏には「あなたの英語はネイティブレベルではない」というニュアンスが含まれている。
友達との日常会話で「日本語上手ね」って言わないのは相手がネイティブな日本語を話して当然という前提があるから。つまり海外の人が他の国の人の英語を褒めるのは「あなたの英語はネイティブじゃないけど十分理解できるよ」っていう意味。語学習得に終わりはない。
とはいえ英語を学ぶ価値はまだある
ここまで散々デメリットについて解説したんだけど、とはいえ2022年現在英語を学ぶメリットはまだ大いにある。
これら反論の多くは「自動翻訳技術が発達したら英語を学ぶ価値は必要なくなる」系で自分もその通りだとは思っているんだけど、今時点ではまだ自動翻訳を介した文章や音声を理解するにはストレスを伴う。
そもそも技術が進歩したところで自分がそれを使う気にならなかったら意味がないし、であれば興味とエネルギーがある今のうちに自分が進歩して英語学習をした方がいい。
Google検索で特定のワードを日英で調べた時の英語の検索結果が圧倒的に多いのは言うまでもなくて、情報取得という意味でも英語を学習するのには価値がある。
例えば「英語学習」と「Learning English」をGoogle検索した時の結果。
英語の検索結果の方が30倍も多い。ということはその分情報の質も高い。
もちろん他のワードで検索しても基本的に英語の検索結果の方が多いから、その分質の高い情報に出会える確率が高くなって自動翻訳を使わずに読むことでストレスなく情報を取得することができる。
後、一番の利点としては情報が日本語化される前の新しいもの取得して学習することができる。
おすすめは「QQ English」のオンライン英会話
バイリンガルの英語学習には相当の時間を費やす必要がある。これは事実。
言語習得では海外の友達を作る方法がおすすめっていう声はよく聞くんだけど、相手の身にもなってみると思うように会話ができない人と友達になりたい人はそんなにいない。
語学留学はどうかというと言語を学ぶという意味では費用がかかりすぎるし社会人だとまとまった渡航期間を確保するのは難易度が高い。
そこで「QQ Englishのオンライン英会話」がおすすめ。
ちなみに「QQ English」は実際に自分が2014年に留学をしていた時に通った学校でフィリピンに拠点を置いている英会話の学校。
その「QQ English」が運営しているのオンライン英会話なんだけど、特徴としては下記。
- 講師の質が高い
- 教材が豊富
講師の質が高い
まずオンライン英会話のサービスを選ぶ時に価格で選ぶのはやめておいたほうがいい。講師の質が悪くて結果、時間とお金を無駄にすることになりかねない。
サービスによっては講師が時間になっても通話に参加してこなかったり、教え方がいまいちなことがあるんだけど、「QQ English」は経営者が日本人なのとサービス利用者の多くが日本人なのもあって講師がしっかり育成されている。
もちろん講師の方は日本語を話せないから生徒は英語で英語を習うんだけど、全講師が国際英語教育資格「TESOL」を保持しているから教え方がわかりやすい。
教材が豊富
自分が20歳で語学留学する前に受けたTOEICは230点で、大学生の平均点数の半分以下 + 4択式にもかかわらず1/4以下の点数という壊滅的な状況だったんだけど、フィリピン留学中の終盤に同じ学校の日本人の知人に「なんでそんなに英語話せるの?」って言われたことがある。
「QQ Englishのオンライン英会話」は読書話聴と英語のレベルに合わせて全部で17種類の教材があってこれに関しては完全に教材と講師との相性が良かったとしか言えない。本当に感謝。
ということで今回はバイリンガル学習はデメリットが多いけど2022年英語学習は全然有りな理由を解説した。
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2023/4/20