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俺は別にガジェオタではないんだけど、人並ちょい以上に新しいガジェットには興味があって、VRゴーグルはその対象だった。
VRゴーグルが発表されて購入を渋っていたのは、VRプラットフォーム上に革命的なコンテンツがなかったのが理由ではあるんだけど、2022年の春に総合格闘技団体のRIZINから「VR配信を始める」という発表があって、それは俺の中でMeta Quest 2を購入するには充分な理由というのもあり即ポチ。
ということでMeta Quest 2 を半年間使ってみた感想をまとめた。
この記事を読むことで得られる情報
- Meta Quest 2を買わない方がいい理由が分かる
この記事の目次(クリックでジャンプ)
Meta Quest 2を買わない方がいい理由
先に結論なんだけど、もしMeta Quest 2を下記目的で購入しようとしているのであれば買わないほうがいい。
- Meta Quest 2で映画鑑賞
- Meta Quest 2でゲームをする
ちなみにMetaQuest2の基本的なスペック、装着方法に関してはあらゆるところに情報が転がっているので製品の詳細説明は省略する。
Meta Quest 2でできること
とはいえ、Meta Quest 2を買わない決断をしようと思っている人に向けて、ダメ出しの一点張りをしても説得力がないと思うから、一応Meta Quest 2の基本的な情報について、触れておく。
- MetaQuest 2は2020年9月にMeta社(旧:Facebook)が販売を開始したVRヘッドセット
- 2022年夏の時点で14.8百万台が販売されていて、最も売れているVRヘッドセット
Meta Quest2でできることを分類すると大きくは下記の3つ。
インターネットブラウジング
[実際の画面]
キャプチャした画像は湾曲しているけど実際は長方形の画面が表示される。
Youtube、Netflix等の動画配信サービス視聴
VR専用のゲームで遊ぶ
Meta Quest 2はVRゴーグルだからもちろんVR専用ゲームで遊べるんだけど、それ以外のブラウジングと動画視聴に関してはスマホと変わらない。
Meta Quest 2の悪い点6つ
ということで、次に俺がMeta Quest 2の購入をお勧めしない理由6つを、実際に半年間使ってみて感じたことをもとに解説する。
- 画質が悪い
- 長時間使うと髪型がTバック型になる
- 本体と別売りの付属品が高価過ぎる
- 毎回起動時にプレイエリアの設定をするのが面倒
- バッテリー持ちがクソ
- スピーカーの場所が変
1つずつ解説していく。
ちなみに、Meta Quest 3は2023年10月10日に発売が決まったらしいんだけど、 これらの点が改善されてなかったら同様に買うのはおすすめしない。(2023/10/8更新)
画質が悪い
これがMeta Quest 2を起動した時に表示されるホーム画面。
Meta Quest 2の解像度は「1920 x 1832」。最近家庭用TVでも普及している4K(3,840 × 2,160)、最新版のiPhone15 Pro(2,796 x 1,290)と比較すると解像度は劣る。
しかもMetaQuest2は空間に大画面を移し出すから解像度の荒さはかなり目立つ。
長時間使うと髪型がTバック型になる
Meta Quest 2を装着するとこんな感じ。
これで2時間の映画とか見ると完全にTバックをかぶった後みたいになる。
なので出かける前に長時間使うことができない。
本体と別売りの付属品が高すぎる
自分がMeta Quest 2を購入した時の本体価格は37,180円(128GB)で、この記事を書いている時の値段は5万円後半で2万円ほど値上がりしている。
値上がりの原因は生産と運送のコストが上がっていることらしい。
新ジャンルのガジェットが高いのは理解できるんだけど、さっきも書いたようにコンテンツが育ってないガジェットに5万円以上払えるかと言うと、即イエスと言える人はかなり少ないはず。
後、比較するのはおかしいかもしれないけど、ハイクオリティーのゲームがやりたいということであればPS5を買った方がいいし、大画面での動画・映画鑑賞が目的であれば4K対応のテレビを買った方がいい。
加えて、装着を安定させるためのストラップとか、PCと接続するための専用ケーブルはそれぞれ1万円以上もする。まさに規模の経済。
ちなみにMeta Quest 2専用ゲームのほとんどが有料で、1つのゲームが¥2,000 ~ ¥3,000する。
毎回起動時にプレイエリアの設定をするのが面倒
Meta Quest 2は起動時にガーディアン設定といって、使用中の安全性を考慮して、本体に部屋の広さを認識させるための設定が必要なんだけど、起動時に毎回リモコンを持った状態で一度立ち上がって部屋を一周見渡さないといけなくて、これがクソだるい。
ガーディアン設定について↓
ガーディアン設定はオフにできるんだけど、本体からじゃなくてスマホでややこしい設定をする必要があるのでユーザーに対する親切さに欠ける。
バッテリー持ちがクソ
Meta Quest 2は一回の充電で2-3時間使用可能。短すぎ。話にならない。
スピーカーの場所が変
Meta Quest 2はヘッドセットの内側にスピーカーがついていて、装着するとスピーカーがちょうどコメカミ辺りにくる。
それもあってか、大きめの音量が流れる度に振動がコメカミに伝わって個人的にこの感覚が結構きもちわるい。
一応本体にイヤホンを接続することで回避可能。
ここまでがMeta Quest 2のデメリット。
ピンク系のコンテンツについて
気になっている人のために書いておくとMetaQuest 2ではピンク系のコンテンツをVRモードで見れる。
感覚としては自分の目の前に実際に人がいる感じ。もしピンク系コンテンツを一番の目的としてMeta Quest 2の購入を検討しているんであればやめておいた方がいい。画質が悪いし、ほとんどのコンテンツは有料。
Meta Quest 2の良いところ
ここまでMeta Quest 2 を散々こき下ろしたんだけど、一応良かった点についても書いておく。
- 本体のみで遊べる
- ハンドフリーで動画を見れる
本体単体のみで遊べる
現時点で普及している多くのVRヘッドセットはPC接続が必須なんだけど、Meta Quest 2は「スタンドアローン型」といって単体で遊べる。
PC接続型だとそこそこ高スペックなPCが必要なんだけど、Meta Quest 2は本体のみで遊ぶことができるから、とりあえずVRゴーグルを使ってみたい人にはとっつきやすい。(もちろんインターネット環境は必要)
ハンドフリーで寝たまま動画を見れる
こんな感じで寝転がったまま動画を見れる。(画質がクソなのと髪型Tバッグは健在)
寝返りを打っても画面は付いてこないから都度、付属のコントローラーで調整する必要がある。
VR産業は発展途上初期
ということで、ここまででメタクエスト2の悪いところと良いところに触れてきたんだけど、結論は最初にも書いた通りMeta Quest 2は買わない方がいい。
後、自論だけど俺達の生活にVRゴーグルが浸透するのはまだまだ時間がかかると思っている。
理由は2つ。
- ヘッドセットという形そのものが生活に馴染まない
- VR産業自体が発展途上
ヘッドセットという形そのものが生活に馴染まない
スマホの普及で、自分たちの生活にはかなりの「〜ながら」が浸透した。「家事をしながら動画を見る」、「運動しながら音楽を聴く」とか。
その反面VRヘッドセットは視界が完全に覆われるから「ながら」は無理。
あの巨大なヘッドセットを頭に装着したまま2時間映画を見るのが 快適じゃないのは容易に想像できると思うし、ましてや500gもするデバイスをつけたまま、動き回りながらゲームをするなんてドMがやること。
ゲーセンでVRヘッドセットをつけて遊ぶ場所があるけど、あれは数分間を最大限に楽しめるだけで、長時間は無理。
VR産業自体が発展途上
後、VRには良質なコンテンツがないというのは、この記事でも何度も触れたようにVR産業は発展途上。というか発展途上状態にすら到達してない。
現在Meta Quest 2用に配信されているアプリは約1000個あるんだけど、他のプラットフォームと比較するとこんな感じ。
- iOS用アプリ:209万個
- Android用アプリ:340万個
- PS4&5:3263個
もちろん、ジャンルが違うから単純には比較はできないけど、数だけ見るとかなりの差がある。後、Meta Quest 2のアプリはフリーズしたり、画質が荒くて快適にプレイできない。
だからVRコンテンツのゲームだと、好きなゲームがプレイできるというより、限られたゲームの中から遊べそうなもので暇を潰すというのが現状。
メリットが弱過ぎる
メリットとしてはハンズフリーでの動画視聴をあげたんだけど、クソ画質で映画を見たいとは思わない。メリットが弱過ぎる。
最近、メタバース界隈でのVRゴーグルの普及が期待されているけど、半年間実際に使ってみて思うこととしては、VRゴーグルはその形状に革命的な進化が起きない限り、普及するのはかなり難しいと思う。
といった理由でMeta Quest 2は買わないほうがいい。
【動画で解説】:【Meta Quest 2】買わない方がいい理由
ということで、MetaQuest2は自分史上類にない無駄な買い物だったんだけど、値上がりのせいもあってメルカリで44,000円で売却できた。
購入額は37,000円だったから7,000円儲かったし、一連の件を通して俺にとってのゴミは誰かにとっての宝物になり得るし、売るタイミングによってはそれで儲けることができることを学んだ。
逆にいえば、俺もどこかのタイミングで誰かにとってのゴミを買う、もしくは既に買っている可能性があることを踏まえると、この世にゴミはないんじゃないか?というどうでもいいことを添えてこの記事を締めくくる。
ちなみに、そんな俺が買って良かったものは下記。
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