内服薬での薄毛治療を始めた人がまず手にするのがフィナステリド。
実はその上位互換として「デュタステリド」という薬があるんだけど、国内では2015年に薄毛治療薬として認証されクリニックでも処方が開始された。
ということで今回はそのデュタステリドの効果と副作用の解説に加えて、デュタステリドを処方しているおすすめのAGAクリニックと個人輸入薬でデュタステリドを購入する場合の選び方について解説する。
この記事を読むことで得られる情報
- デュタステリドの効果と副作用が分かる
- デュタステリドを処方しているおすすめのAGAクリニックと個人輸入薬が分かる
この記事の目次(クリックでジャンプ)
デュタステリドの効果
その前に薄毛のメカニズムについて簡単に触れておきたい。
まず健康的な髪の毛は生えてから抜け落ちるまでの期間(ヘアサイクル)が約4~6年と言われているんだけど、そこに頭皮に脱毛指令をおくる「TGF-β」が伝達される事で髪の毛が抜け落ちるスピードが早まってしまう結果、薄毛が進行してしまうんだ。
脱毛指令の「TGF-β」が発生するメカニズムは下記。
- 5αリアクターゼ(Ⅰ型・Ⅱ型)という酵素が遺伝的もしくは生活習慣的要因で増える事で男性ホルモンのテストステロンと結びつき、DHT(ジヒドロテストステロン)が生成される
- DHTが毛根の中にある毛母細胞と合体する事で「TGF-β」が増えて、ヘアサイクルが短くなる
これが薄毛のメカニズム。
そこでデュタステリドは5αリアクターゼの活性化を抑制する事で髪の毛が抜け落ちるのを防いでくれるという仕組み。
ちなみにフィナステリドは、前頭部と頭頂部にある5αリアクターゼⅡ型を抑制する効果があるのに対して、デュタステリドはⅠ型とⅡ型両方の5αリアクターゼを抑制して頭部全体の抜け毛予防効果がある。
これらがデュタステリドがフィナステリドの上位互換と呼ばれる理由。
デュタステリドの副作用
加えて、2022年に公開されたデュタステリドの効果と副作用の安全性をフィナステリドと比較した研究結果は下記。
- 毛量はフィナステリド内服時よりも増加した
- 性欲の減退、勃起不全、射精障害(これら副作用)はフィナステリド群と比較して差はなかった
ちなみにデュタステリドを含めた薄毛治療に使われる他の内服薬の効果と副作用に関しては下記。
デュタステリドの入手方法
じゃあデュタステリドはどこで入手するのかなんだけど方法は2つ。
- AGAクリニックで処方してもらう
- 個人輸入薬サイトで購入する
デュタステリドを処方しているAGAクリニック一覧
そんなデュタステリドを単剤処方しているクリニックを月額の安い順に並べ替えたのが下記。
クリニック名 | デュタステリド処方額(月額) |
1.DMMオンラインクリニック | ¥5,478 |
2.EAST駅前クリニック | ¥5,667 |
3.ふくろうアイクリニック | ¥6,000 |
4.湘南美容クリニック | ¥6,500 |
5.ゴリラクリニック | ¥7,000 |
6.AGAスキンクリニック | ¥8,800 |
7.東京AGAクリニック | ¥11,000 |
太字になっている上4つのクリニックはオンライン受診対応だから内服薬はネット上で購入可能。
ちなみに「デュタステリド」ていうのは薄毛治療薬の有効成分名。実際の治療薬名はクリニックだと「ザガーロ」とか「デュタステリド錠」が一般的で、個人輸入サイトの場合その名称は薬品会社によりけり。
後、デュタステリドを主成分にした治療薬はものによっては前立腺肥大薬として販売れているものもあるんだけど、正しくはデュタステリドには抜け毛防止と前立腺肥大防止の2つの効果がある。つまり薄毛治療を目的としている場合でも主成分がデュタステリドになっているものを選べば問題ない。
デュタステリドを処方しているおすすめクリニック
という事でデュタステリドをAGAクリニックで処方してもらいたい場合、おすすめは治療薬が最も安価なDMMオンラインクリニック。
DMMオンラインクリニックは名前の通り、オンライン受診対応。
申し込み後、ビデオ通話で診察して問題なければ治療薬を自宅に郵送してもらえる。
もしオンライン診断じゃなくて面と向かって診察してもらいたい場合は下記に都道府県別のAGAクリニック一覧をまとめた記事があるから最寄りのクリニックを探す参考にしてほしい。
デュタステリドを個人輸入サイトで購入するなら
次に個人輸入サイト購入するならどれを選ぶべきか何だけど、デュタステリドもフィナステリド、ミノキシジルみたいな他の薄毛治療薬同様、個人輸入サイトで購入可能。
とはいえ偽薬の購入だけは避けたい。
じゃあどの薬なら大丈夫なのかなんだけど、自分が選ぶならどれにするのか目線で選ぶなら下記。
なんでこれを選んだのかは次の章で解説する。
ちなみに「デュタステリド」は成分の名前で治療薬の名称は製薬会社によって様々。
後、現時点で自分はフィナステリドとミノキシジルを服用していて現状維持ができているんだけど、将来的にフィナステリドの効果が薄れるような事がある場合はデュタステリドに乗り換える時はデュマンに乗り換える。
フィナステリドの長期効果については下記。
個人輸入サイトで偽薬に引っかからない方法
薄毛治療薬の個人輸入は文字通り個人での使用を目的としているなら合法。
でも問題はその効果。偽薬をつかまされて効果がないだけならまだしも、不純物が原因で健康状態を悪化させてしまうなんてことは何としてでも避けないといけない。
個人輸入サイトで治療薬を購入するということはそういったリスクを理解した上で薬を選ばないといけないんだけど、ちゃんと見分ける方法はある。
それがWHOから発表されている偽造医療製品の見分け方に書かれているチェック項目を確認すること。
上記記事の中で解説されている内容をわかりやすく整理したのが下記。
注文前の確認項目
- パッケージ上のスペルミス、文法的ミスがないか
- 真正性の欠如、検証ロゴや証明書の欠如
- ウェブサイト内に運営元や連絡先は明記されているか
- 処方箋が必要な医薬品を販売していないか
- 以上に低価格の設定がされていないか
商品到着後の確認項目
- 外箱に記載されている製造年月日と有効期限は内箱に記載されている日付と一致しているか
- 薬の外観が正しいか、変色、劣化していないか、異臭がしないか
- 医薬品を宣伝するスパムメールは送られてこないか
- 内容物は注文通りの薬かどうか
- 成分量と梱包量は正しいか
- パッケージの状態は良いか、清潔か、患者向け情報リーフレットはあるか
- セキュリティシールは無傷で、改ざんされた形跡はないか
- 税関申告書や郵便ラベルに、中身が医薬品であることが明記されているか
- 商品内に複数記載されている生産コード、商品コード、有効期限は一致しているか
- 購入後、クレジットカードに異常な動きがなかったか
もちろんこれらに該当しなければ100%偽薬じゃないといいきれる訳ではないけど、全世界の医薬品の流通状況を把握しているWHOが発表している内容だからかなりのリスクヘッジになるのは間違いない。
という事でこれらのチェック項目を満たしているのが先述した「デュマン」。
他に自分がチェックリストを確認して問題ないと判断したのは下記2つ。
ちなみにそもそも偽薬だと何がヤバいのかに加えて、偽薬回避方法について解説した記事は下記。
デュタステリドは薄毛治療の後半戦薬
という事で今回はデュタステリドの効果、副作用に加えて購入方法について解説したんだけど、薄毛治療はフィナステリドから入って数年後フィナステリドの効果が落ち着いてきた時にデュタステリドに移行するのが理想。つまりデュタステリドは薄毛治療の後半戦にとっておきたい。
理由は2つ。
- デュタステリドの長期服用に伴う研究が少ない
- 長期戦確定の薄毛治療において早期に切り札を切るメリットがない
デュタステリドの長期服用に伴う研究が少ない
デュタステリドが国内で薄毛治療薬として承認されたのは2015年という話は記事の中でも書いた通りなんだけど、世界的に見てもデュタステリドの長期効果について行われた研究がまだまだ少ない。
実際に俺も今回の記事を書くためにデュタステリドに関する研究内容を色々調べたけど、デュタステリドの長期服用に関するメタ研究(過去の複数研究を元に考察した研究)は見つける事ができなかった。
長期戦確定の薄毛治療において切り札を早期に切るメリットが少ない
内服薬を使った薄毛治療は一度始めたら基本的に治療薬の内服継続が必要。つまり薄毛治療は長期戦。
現状は内服を継続するか自分が折れるかの2択。
つまり手持ちカードの早期消費は得策じゃないし、特に薄毛の進行が初期段階でフィナステリド未服用の人がデュタステリドから内服を始めるメリットは少ないんじゃないのっているのが俺の意見。
そこでデュタステリドは薄毛治療の後半戦にとっておくのがベスト。ちなみに乗り換えるタイミングはフィナステリド開始から5年過ぎたあたりが目安。
フィナステリドの効果が弱まってきた人もしくは、次の治療ステップに進みたいと思った時にデュタステリドに乗り換えるのがベスト。
という事でこの記事がこれからもしくは現薄毛治療中の同士の役に立てば嬉しい。
動画解説:【デュタステリドの効果】おすすめクリニックと個人輸入薬【薄毛改善】
【薄毛改善】個人輸入薬の偽薬回避法【10個に1個の治療薬は偽物】
続きを見る
【最新版 AGAクリニックおすすめ】都道府県別一覧【価格一覧付き】
続きを見る
【薄毛改善】フィナステリドの長期効果【服用開始から5年は耐えろ】
続きを見る