腕時計型ウェアラブル端末には多機能を搭載したスマートウォッチと、健康管理に特化した機能だけを搭載しているスマートバンドがある。
このブログではスマートバンドのレビューをしてるんだけど、一方スマートウォッチはいろんな理由があって健康管理には不向きだと思ってる。もちろんApple Watchもその対象。
ということで今回はスマートウォッチを代表するApple Watchがなぜ健康管理に向いてないのかを解説する。
この記事を読むことで得られる情報
- Apple Watchが健康管理に向いてない理由が分かる
この記事の目次(クリックでジャンプ)
【結論】Apple Watchが健康管理に向かない理由
記事が長くなりそうだから先に結論を言うと、Apple Watchが健康管理に向いていない理由はそのバッテリー持ちの短さなんだ。
この記事の執筆時点(2024年1月)で現行モデルのApple Watchを対象に、それぞれのバッテリー持ちと価格をまとめたのが下記。
バッテリー持ち | 価格 | |
Apple Watch SE | 18時間 | ¥34,800~ |
Apple Watch Series 9 | 18時間 | ¥59,800~ |
Apple Watch Ultra 2 | 36時間 | ¥128,800~ |
バッテリー持ち18時間だと毎日使うのであれば夜間の充電を要する。つまり連日の睡眠計測は困難。これがApple Watchの最大の弱点。
一方、スマートバンドの場合バッテリー持ちは1週間以上を超えるものがほとんど。しかも1万円あればかなりの選択肢がある。
つまりこの記事では健康管理を目的にウェアラブル端末を購入するならApple Watchじゃなくてスマートバンドがおすすめという内容を解説する。
スマートバンドでできること
そもそもスマートバンドって何?て思っている人もいるはず。
そんな人に向けて説明すると、スマートバンドはスマートウォッチの健康管理に特化した機能だけを搭載している価格約1万円以下の腕時計型端末。
ちなみに「スマートバンド」ていうのは総称。メーカーによってはスポーツウォッチとか、スマートトラッカーとか呼ばれていることもあって呼び方は製造元それぞれ。
この記事では呼称を「スマートバンド」に統一する。そこんとこよろしく。
話を進めると、これまでにスマートバンド5つを使った上で分かったスマートバンドでできることは下記。
【健康管理機能】
- アラーム
- タイマー
- トレーニング強度計測
- 睡眠計測
- 血中酸素濃度測定
- ストレス値計測
- 立ってる時間の測定
- ストップウォッチ
- 歩数計測
- 消費カロリー計測
- 心拍数計測
- 生理周期管理
【その他の機能】
- 天気予報
- 定型文チャット返信
- YT&音楽コントロール
- リモートシャッター
- メモ
- Googleカレンダー連携
- スマホを探す
健康管理目的ならこれだけでも十分だし、これで価格は高くても1万円。一番安いApple Watch SEと比較しても価格は1/3以下。
ちなみにスマートバンドを1年以上使っている中で気づいたのは日常的に使う機能はほんの一部。それらが下記。
- アラーム
- タイマー
- トレーニング強度計測
- 睡眠計測
- 消費カロリー計測
- 定型文チャット返信
- YT&音楽コントロール
- Googleカレンダー連携
スマートバンドの中でもどの端末がおすすめかは記事の後半で解説する。
Apple Watchにできて、スマートバンドにできないこと
このまま書き続けるとスマートバンドを絶賛する記事になって、偏りのある内容になりそうだから話を中立に戻す。
そこでスマートバンドにはなくて、Apple Watchにある機能が下記。
ちなみにApple WatchにはApple純正のアプリに加えて、他社アプリをインストールすることが可能。
純正アプリ
- 電卓
- 架電
- 株価確認
- 決済機能
- ボイスレコーダー
他社アプリ
- 電車乗り換え情報確認
- 防災情報確認
- X(Twitter)閲覧
- スマホのロック解除
- 電子錠操作
- Shazam
- タスク管理(要音声入力)
純正アプリは俺のパートナーが持ってるApple Watch 7、他社アプリはApple Watch関連の発信情報を参考にした。
見ての通り、Apple Watchにしかできない健康管理機能はない。しかもこれらの機能のほとんどはスマホの方が操作性が高い。
こういうこと言うと「Apple Watchでできることに意味がるんだ」って主張する奴が出てきそうなんだけど、スマホが手元にない状況とかある?いや無い。
後、Apple WatchでX(Twitter)が見れるの?電車の乗り換え情報が確認できるの?ってワクワクする気持ちは分かるんだけど、こんなの何回か使って一生使わなくなるのは明確だし、乗り換え情報に至っては普段と違ったルートの電車に乗ることなんてほとんどないから、そもそも役立つシーンが無い。
Apple Watchの睡眠計測精度はピカイチ
ここまでは「スマートバンドとApple Watchでできること」を比較してきたんだけど、次は健康管理機能を比較する。
1つ明確なのがApple Watchの睡眠計測精度がピカイチということ。
ウェアラブル端末の睡眠計測精度は「The Quantified Scientist」の動画でも解説されているとおり、Apple Watchは他のウェアラブル端末より計測精度が優れていることが分かっているんだ。
じゃあApple Watchがいいじゃん。て思うんだけど、まだ早い。
睡眠計測の実態
というのも睡眠計測機能は文字通り睡眠を計測する機能。つまり端末をつけてるだけで睡眠の質が改善されない。
重要なのは睡眠計測機能を使って自分の睡眠状態を把握することなんだ。
つまり、睡眠計測機能は単日だけ使っても自分の睡眠の傾向を把握することができないから、バッテリー持ちが弱点のApple Watchは睡眠計測には不向き。
というのが俺が1年間睡眠計測機能を使って感じたこと。
おすすめのスマートバンド
物事を否定して主張を終える奴はクソ。って前職で習ったからここからは俺がおすすめするスマートバンドの紹介。
結論、次の2つ。
- 睡眠改善を重視したいなら「Fitbit Inspire 3」。
- 健康管理の機能をバランス良く使いたいなら「Huawei Band 8」。
睡眠改善を重視したいなら「Fitbit Inspire 3」
Fitbit Inspire 3の特徴は下記。
- スマートバンドで最高精度の睡眠計測精度
- 10日間のバッテリー持ち
- スマートアラーム機能搭載
Fitbit Inspire 3の詳細は下記。
【Fitbit Inspire 3 レビュー】1万円で始める睡眠計測
続きを見る
健康管理の機能をバランス良く使いたいなら「Huawei Band 8」
Huawei Band 8の特徴は下記。
- 14日間のバッテリー持ち
- ¥6,800
- 高精度運動心拍数計測
- チャット提携文返信機能
- 音楽&YouTubeコントロール
- スマホアプリ上でのアラーム設定
Huawei Band 8の睡眠計測精度はFitbit Inspire 3と比較すると若干劣るけど、心拍数計測精度が高い上に実用性の高い機能を多く搭載しているから、スマートバンドの恩恵を受けたい人はHuawei Band 8がおすすめ。
Huawei Band 8の詳細は下記。
【Huawei Band 8 レビュー】いろいろ惜しいバランス型
続きを見る
ちなみにこれはあくまでも執筆時点(2024.1)の話。スマートバンドは今後も継続的にレビューをしていく予定。レビュー済み端末と今現在俺が使っている端末は「健康管理ガジェット」で確認してほしい。
健康管理に手間が増えるようでは本末転倒
ここまでの内容を踏まえてApple Watchで健康管理ができそうかを考えてみたんだけど、やっぱりキツイ。というのもその原因は、繰り返しになるけどバッテリー持ち。
最上位機種のApple Watch Ultra 2ですらバッテリー持ちは36時間。短すぎ。しかも価格128,800円は高すぎ。
Apple Watchはバッテリーが最低でも5日くらいは持つようにならない限り健康管理には不向き。
俺がなんでここまでバッテリー持ちにこだわるのかというと、言うまでもなく電子機器は電源が付かないとただの金属とプラスチックの塊なんだ。
しかも健康管理ウェアラブル端末導入の一番の目的は普段の健康状態の把握と記録。
それに比較してApple Watchは2~3日に1回の充電が必要。工数かかりすぎ。しかも大金を払ってデバイスを購入したはいいものの充電頻度に嫌気がさして使わなくなったら本末転倒。
そこで本格的な健康管理を検討している人は十分な計測精度を搭載していて、バッテリー持ちも長いスマートバンドの導入検討がおすすめ。
ちなみに、このブログでは「健康管理ガジェット」と「薄毛治療」について取り扱っていて、それぞれはカテゴリページでまとめています。(➡️健康管理ガジェット)(➡️薄毛改善)
【Huawei Band 8 レビュー】いろいろ惜しいバランス型
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